埼玉県において不動産の取引を行う場合、賃貸・売買の2つがあり、売買はさらに業務用途・住居用途の2つに分けられます。いずれのケースでも不動産業者に依頼します。不動産屋により、売買を直に行っている会社と、仲介をメインに行っている会社とがあります。また、大手から中小まで企業の大きさに差異があります。大手のほうがいいと考えがちですが、物件データは業界で共有されており、また、小規模事業者の方が埼玉県に地域密着しているということもありえます。
不動産業界団体の埼玉県宅地建物取引業協会、全日本不動産協会埼玉県本部に問い合わせて、適した会社を紹介してもらうことも可能です。
埼玉県のなかで不動産購入の人気のエリアは、大宮駅周辺エリアです。大宮駅は、旧大宮市の中心地で、現在はさいたま市大宮区になっており、埼玉県の行政の中心地は県庁のある同市浦和区であるものの、商業・交通の中心地は大宮駅のある大宮区といっても過言ではありません。大宮駅は新幹線の停車駅であり、ほかにJR京浜東北線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ライン、埼京線、川越線、成田エクスプレス、東武野田線、埼玉新都市交通伊奈線ニューシャトルが乗り入れる埼玉県内随一の交通の要衝であり、駅周辺はさいたま新都心ができる以前から百貨店等が林立する商業都市でした。こうした好条件が近年注目されており、関東地方のなかでもトップレベルの人気となっているのです。
経験なしで不動産の売買をしようとすると、不動産業者を選ぶことは難しいでしょう。分からないことが多々あり、不動産業界の業界団体が便利です。国内には全日本不動産協会、全国宅地建物取引業協会連合会の2つの団体があり、それぞれ都道府県に支部があります。埼玉県の不動産企業は全日本不動産協会埼玉県本部、または埼玉県宅地建物取引業協会の会員となっています。これらの団体は、不動産無料相談会を行ったり、顧客に応じた加入店を紹介してくれます。また、これらの団体を母体とする不動産保証協会埼玉県本部、全国宅地建物取引業保証協会埼玉本部があります。こちらは消費者の利益保護を目的としており、不動産取引に関する苦情を消費者から受け付けて解決を図ってくれるほか、手付金等保管制度を設けて万一の場合に消費者が手付金を取り戻すことを保証します。