鹿児島県における不動産取引ですが、賃貸/売買の2つがあり、売買はさらに業務用/住居用の2つに分けられます。いずれのケースでも不動産業者に依頼します。不動産取扱会社によって、売買をダイレクトに行っている企業と、仲介業をメインに行っている企業とがあります。また、大手から中小まで企業の大きさに違いがあります。大手のほうが優れていると考えがちですが、物件情報は業界で共有されており、また、小規模事業者の方が鹿児島県に密着し親身になってくれるということも考えられます。
業界団体の鹿児島県宅地建物取引業協会、全日本不動産協会鹿児島県本部に問い合わせて、ふさわしい業者を紹介してもらうことも可能です。
九州新幹線鹿児島ルートが2011年3月12日に全線開通しました。鹿児島県内には、鹿児島中央駅、川内駅、出水駅の3駅があります。鹿児島中央駅を中心に新幹線開通による不動産市況への好影響がでており、土地価格も上昇しています。駅前の商業地では再開発が進み、南国センタービル、アエールプラザ、アエールタワー、鹿児島中央ターミナルビル、天文館シネマパラダイスが相次いでオープンしました。福岡等からのアクセス向上により、地元商業関係者は観光客の増加に期待を寄せており、観光産業などが活性化すれば、商業地の不動産取引、人口増に伴う住宅売買の活性化に期待がかかります。
経験なしで不動産の取引を行おうとすると不明点が多く、不動産業者を選ぶことは難しいでしょう。そうしたとき、不動産業界の業界団体が有用です。日本には全日本不動産協会(全日)、全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)の2つの団体があり、各都道府県に支部があり、鹿児島県の不動産業者は全日本不動産協会鹿児島県本部、または鹿児島県宅地建物取引業協会に加入しています。これらの団体は、不動産無料相談会を行ったり、相談者のニーズに応じた加入店を紹介してくれたりします。また、これらの団体を母体とする不動産保証協会鹿児島県本部、全国宅地建物取引業保証協会鹿児島本部があります。こちらは消費者の利益の保護をめざす団体で、不動産取引に関する苦情を消費者から受け付けて解決を図るほか、手付金等保管制度を設けて万一の場合に消費者が手付金を取りもどすことを可能にします。